フラッグフットボールはアメリカンフットボールが起源になって生まれたスポーツです。 日本には1990年代後半から本格的に伝わりました。 アメリカンフットボールの戦略性をそのままに少人数/少スペースで 安全に楽しむことができるように開発されたスポーツです。 本場アメリカでは教育、レクリエーション、競技まで、幅広く親しまれています。

「タックル」の代わりに、プレーヤーの両腰につけた「フラッグ」を取ることから「フラッグフットボール」という名前になりました。

<フラッグフットボールの主なルール>

①フィールドは、端から端まで30ヤード。自陣のゴールラインから攻撃を開始し、
 4回の攻撃でフィールドの半分(15ヤード)進めば「ファーストダウン」獲得。
 (プライマリー:低学年の場合は10ヤード)

②「ファーストダウン」を獲得すれば、さらに4回の攻撃ができる。

③攻撃の種類はランプレーとパスプレーの2パターン。
 ランは、ボールを持った選手がフラッグを取られる地点まで進められる。
 パスは、QBが投げたボールをノーバウンドでキャッチすればそこまで進む。
 投げられたボールが地面についてしまったらパス失敗(獲得は0ヤード)。

④反則があった場合は、審判が「イエローフラッグ」を投げる。
 反則したチームが5ヤード罰退し、次のプレーに。

⑤エンドゾーンまでボールを運べば「タッチダウン」!! 6点獲得となる。

⑥「タッチダウン」後に、「トライ・フォー・ポイント」という「オマケの1プレー」
 がある。ゴール前5ヤードから攻めて再びタッチダウンすれば1点追加。
 ゴール前10ヤードから攻めて入れば2点追加となる。
 (そのため、多くの場合はタッチダウンで6+1=7点が得点される)

⑦選手の交代は自由(1プレー毎に出入りできる)
 そのため、それぞれの選手の個性を生かしたプレーを選択できる。

<主なフットボール用語>

①反則編(これ以外にも、ジャンプやスピンなど危険なプレーは反則)

●ディレイ・オブ・ゲーム(攻撃チームの反則)
攻撃チームが、30秒以内にプレーを開始しなかった場合、遅延行為として反則となる。
●パス・インターフェア
パスキャッチしようとしているプレイヤーに接触してしまう反則。
(故意でなくとも危険なプレーとなるため反則)
●フォルススタート(攻撃チームの反則)
CからQBにスナップされる前に、攻撃プレイヤーが先に動いてしまう反則。
●オフサイド
CからQBにスナップされる前に、守備プレイヤーが侵入してしまう反則。
プレーが始まるまでに戻れば、反則とはならない(攻撃の場合は戻ってもダメ)。

②用語編
●スクリメージライン
攻守の陣地を分ける架空の境界線のこと。プレーはすべてこの線上から開始する。
●ダウン
フットボールは4ダウン制のスポーツである。4回の攻撃をそれぞれ 1st 、 2nd 、 3rd 、 4th ダウンと呼ぶ。
●レディー・フォー・プレー
「攻撃を開始せよ」という意味の審判の合図。この笛から30秒以内に開始する。
●ボールデッド
攻撃の終了。
●ロス・オブ・ダウン
反則時に、1回分の攻撃権を失うこと。
●タイブレイク
同点で試合終了となった場合の「延長戦」のこと。

③プレー編
●リバース
ボールキャリアが走っている方向と反対方向に走る攻撃プレイヤーに
ボールを渡すトリックプレー。ダブル・リバースなどもある。
●ドロー
QBがパスと思わせて後ろに下がってから、こっそりRBに渡すランプレー。
●モーション
攻撃プレイヤーが、プレー開始前に1人だけ横または後ろに移動する行為。
モーションからボールを持つプレーを特に「ジェットスイープ」と呼ぶ。
●スクランブル
パスターゲットがみつからない場合に、QBが緊急発進して自ら走るプレー。
作戦上は「パスプレー」だが最終的に「ランプレー」に切り替えることになる。
●フェイク
QBがRBにボールを渡す「フリ」をすること。そこからパスを投げる。
●レシーブ
WRがパスをキャッチすること。補給後のランをラン・アフター・キャッチと呼ぶ。
●ハンドオフ
QBがRBにボールを渡すこと。
●ファンブル
ボールキャリアがボールを落とすこと。落とした時点でボールデッドとなる。
(アメフトの場合は攻守交代となる)

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